2012年6月30日土曜日

『1000円札は拾うな』的思考。

サロンでは火曜日から金曜日までの朝9時〜10時30分までの時間は、練習会をしています。
各スタッフそれぞれにカリキュラムを進めていて、それぞれにスタイリストがついてマンツーマンで指導します。

テストは自己申告制になっていて、それもまた、それぞれの進度に合わせて行います。私は今、安藤を指導していて明日スタイルカットのテストをすることになっています。スタイリストになるためにクリアする課題は残すところ2つなので否が応でも気合いが入ります。


今日は土曜日でしたが、安藤、自ら率先して朝早く来て、最終のチェックをしました。
もちろん私も彼女には受かってほしいため一緒に見守ります。




追い込みの時間。
相当集中しています。


美容師は、技術職だけあってこういった地道な努力がものすごく大切になってきます。

目先の誘惑や、一時の楽しみを求めてしまうと、正直こういった努力はバカバカしくなるでしょう。また、20代前半の若い子たちには、スタイリストになるための3年のカリキュラムが、相当長いと感じるでしょうし、続かない子も出てきてしまうというのが正直なところ。一番遊びたいときに遊ぶ時間を削って取り組む訳ですから・・・。

しかし、中期・長期的に見ればここでいかに努力を重ね、技術を積み上げた人ほど20代後半から30代で花が開き売上やお客様からの指示などいわゆる成功というなの結果が生まれやすくなるものです。


安藤は、入社して1年が過ぎました。
3年の美容室経験があったとはいえ、目の前のことに真摯に向き合い練習を重ね、普通なら3年かかるカリキュラムを1年間で9割クリアしました。途中、悔しくて泣きながら練習した(笑)ことも、今となっては過去のこと。

『1000円札は拾うな』的観点からいえば、安藤は少なからず、目先の利益や誘惑に打ち勝ってきたからこそ、いまこうやって目標にもう1歩の所まで来ているんです。(誰よりも朝早く来たり、夜も遅くまで頑張っていたことは誰もが認める事実です。)ここで一気に残り2つの課題をクリアして、スラップ紅一点(紅の・・・的な?)、売れっ子スタイリストとして活躍してくれることを期待しています。頑張れ!!