あれから、1年が過ぎました。
振り返れば、今まで思っていた常識が180度ひっくり返るような、そんな衝撃を『震災と原発事故』は僕に与えたものでした。
また、この1年間で、いろんなものを失い、そして、いろんなものを得ました。その中でも1番大きな出来事だったのは、家族と離れて暮らすということです。（今、山形市で奥さんと子供達３人は生活しています。）いろんな考えのもと僕と奥さんはそういう道をとりました。だから去年1年間で失ったものは『家族との時間』が1番大きかったと思います。
避難に関しては賛否両論、いろいろあると思いますし、人それぞれ考え方の違いもあると思います。だからといって、人を批難したり、責めたてたり、逆に自分たちを肯定したりもしていませんし、これからもするつもりはありません。
要は、放射能という見えないものに対して、捉え方の違いを言い争っても意味のない事だからです。だから、どっちでもいいんじゃない？と、個人的には思います。
重要なのは、見えないもの、どうなるかわからない事に一喜一憂するより、今の自分や家族の現状を理解し、これから先どうやって幸せになるか？幸せになる方法や手段を考えれば良いだけなんだと思います。
なので、僕は、今後どういうカタチであれもう一度、家族と一緒に生活できる最善の方法をいっぱい考えます。結局決めるのは自分だし、実行するのも自分ですしね・・・。シンプルな事です。
また、得たもので言えば1番はスタッフです。震災後、丹治と安藤がお店に入店し、この2人がスラップに新たな風を吹き込んでくれました。お陰で他のスタッフみんなが成長したし良い影響をもらえたとおもいます。
今スラップは、次のステージに進もうとしています。
そこにあるべきは、過去への憂鬱や現状への不満ではなくて、未来への希望と期待だけで良いと僕は思っています。だからこそ、はずかしげもなく夢を語り、根拠もないけど・・俺たちはイケル!!ってみんなに言い続けます。そして必ずやスタッフ1人1人が目標をクリアし成長していってくれる事を期待しています。
Don't think twice , it's alright
とにかく、前に進みましょう。
転ぶ時も前に転べばちょっとは進むじゃないですか？人生前のめり。です。
